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館長のブログ
真珠博物館長・松月清郎による読み応えたっぷりのコラム。真珠はもちろん、文学、伊勢志摩の文化、歴史、民俗など、得意分野は多岐にわたります。
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年玉 館長ブログ124
イサク・ディーネセンの名でも知られるデンマークの閨秀作家カーレン・ブリクセンに「真珠」(1942年)と題する短編がある(渡辺洋美訳『冬物語』筑摩書房1995年 所収)。 美しい六月のある日、コペンハーゲンの裕福な羊毛商の娘イエンシーネは近衛隊士官アレクサンダーと聖母教会で婚...
2019年12月31日読了時間: 3分


展覧会をはしご 館長ブログ123
先日は横浜と東京に遊び、いくつかの展覧会を見学したのでそのご報告。 まずは、イヨコハマ。港の見える丘公園にある神奈川県立近代文学館で開催中の「中島敦展」を見る。中島敦の作品は「山月記」と「李陵」を読んだ程度で、お世辞にも親しんでいるとはいえないが、私小説の要素がない透明な作...
2019年11月30日読了時間: 3分


真珠塔 館長ブログ122
フランスの詩人にして外交官だったポール・クローデル(1868年~1955年)の書簡集『孤独な帝国・日本の1920年代』(奈良道子訳 草思社 平成11年)を読んでいたところ、平和博覧会で「有名なミキモトパールの五重の塔」を見たという記述があって。おやと思った。というのも、御木...
2019年10月31日読了時間: 3分


キーノ 館長ブログ121
1947年のメキシコ映画『真珠』を見た。監督以下、出演男女優他スタッフすべてがメキシコ人によって制作された最初の映画作品で、シナリオ制作は原作者ジョン・スタインベック自身が担当している。その小説『真珠』は早くから角川文庫に入っていて、手軽に読むことができるが、映画は今年(2...
2019年9月30日読了時間: 3分


小像 館長ブログ120
前々回、宇和島の穂積橋のところで「老生は銅像にて仰ぎ観られるより履んで渡られるが無上の光栄」という、穂積陳重の言葉を引用した。真珠島の広場にある御木本幸吉像は4メートルに近く、仰ぎ見る高さだが、この像が完成した時に穂積陳重はすでになく、幸吉にしてみればちょっと気分は楽だった...
2019年8月31日読了時間: 3分


宿毛 館長のブログ119
宇和島を後にして国道56号を南下、伊予と土佐の国境を越えて宿毛市に入る。真珠との関わりでいえば、まず宿毛貝塚、それに宿毛丸島ということになるだろう。宿毛貝塚から縄文後期の真珠が出土したこと、宿毛湾内の丸島の海域で大正初期に藤田昌世が真珠養殖を行ったことは、たいていの啓蒙書に...
2019年7月1日読了時間: 3分
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